さいしょに

新築住宅のエネルギー源として、ガス+電気の併用とオール電化でお悩みの方は多いのではないでしょうか。
安全性や利便性からオール電化はメリットがある一方で、これまでガスの生活に慣れていた方にとっては、
電気代がどれほど増加するのか不安になりますよね。
また、昨今の物価高騰による影響で、さらに電気料金の上乗せに拍車がかかっていることは事実です。
今回は、注文住宅を新築で建てた筆者が、入居直後のオール電化一軒家で実際にかかった電気代を紹介します。
わが家は2022年8月に完成し、9月に引渡し後生活を開始しましたので、ここでは初のフル換算となる同年10月の電気料金を取り上げます。
気温も比較的過ごしやすく、空調面などにおいて電気代も落ち着いた動きを見せる時期ではありますが、
オール電化住宅で暮らす家庭のひとつの参考値になるかと思います。
わが家で気を付けている電気代節約のポイントも紹介しますので、家づくり真っ只中の方はもちろん、
一軒家の電気料金に少しでも興味のある方はぜひ最後までご覧ください。
- オール電化の電気料金が気になる方
- ガス+電気の併用とオール電化のどちらにしようかお悩みの方
- 2022年製家電の電気代を知りたい方

昔はオール電化って先進的なイメージがあったけど、今は新築だと取り入れる家が多いよな。

光熱費の支払いを電気に一本化できるのもメリットですが、一番心配なのが電気代ですよね。
10月料金と使用量
2022年10月の電気料金は9,364円(税込)でした。
電力の使用量は283kWhで、昼間158kWh、夜間125kWhという結果になりました。

こちらのグラフは実際のわが家の使用量の統計データです。
契約している電力会社は大手の東北電力で、契約容量は10kVAです。
自宅の滞在時間が長い土日のほうが使用量が多い傾向にあるのがわかります。
前年同月はガス+電気の併用のアパートに住んでいましたので、支払った光熱費をさかのぼって調べたところ、
ガス料金3,517円+電気料金4,463円=7,980円
となり、比較すると1,384円の増額となりました。
電気の詳しい使用状況については後述しますが、エコキュートや洗濯乾燥機など
一軒家になって使い始めた電化製品が多くあったことが増額の主な要因と考えられます。
10月は入居直後の一か月ということもあり、ベースとなる電気料金を把握したかったため、
あまり節電を意識せず、思うがままに電気を使用してみました。
「意外と安かったな」というのが正直な感想なのですが、皆様のご自宅の料金と比較していかがでしょうか。

ガスを使っていたころと比べると思ったより大きな違いはなかったな。

電気に頼って普通に快適に過ごしていたので、1万円以内におさまったのは
家電の進歩による省エネ化のおかげだと思っています。詳しく見ていきましょう。
わが家の電力環境

電気料金の目安として取り上げるにあたり、わが家の電気を取り巻く環境について紹介します。
・大手地方会社(東北電力)と契約。値引き等特になし
・エコキュート、IHコンロ、電気乾燥機等によるオール電化住宅。木造2階建、長期優良住宅取得
・家族構成は夫婦2人のみ。共働き世帯で平日昼間は電気使用0
・ZEH住宅ではなく太陽光パネルも設置なし。電気供給は電力会社に依存。
・床暖房、全館空調なし
電力の自家発電もなく、建物の構造も一般的な住宅と大差ありませんので、平均的な電気料金となっているのではないかと思います。

最近の新築はZEH住宅にする人が多いけどそれはやめたんだな。

太陽光や全館空調はコストとの兼ね合いで導入できませんでした…
家電スペックと使用状況

電気料金の大きな要因となっている電化製品のスペックと使用状況についてです。
家電の多くは一軒家に引っ越す際に買い替えたものがほとんどですので、
2022年時点での最新家電を使用した場合の電気代目安として参考にしてください。
エアコン

商品 | Panasonic エオリア CS-LX712D2-W(20畳用) |
購入時期 | 2022年9月 |
使用頻度 | 月5~6日(計20時間程度) |
最も電気料に直結しそうなエアコンは入居と同時に最新モデルのものを購入しました。
10月に使用したエアコンはLDKに設置したこの1台のみで、
過ごしやい季節だったためほとんど使用しませんでしたが、寒い日の来客時のみ暖房を使用しました。
設定温度は23℃前後で常時運転ではなかったため、電気代としてはそこまでかかっていないと思われます。
最新モデルのエオリアは非常に多くのモードが搭載されており、様々な使い方ができるようですが
わが家ではまだシンプルな暖房機能しか使っていません。
運転終了後のおそうじ運転も毎回行いました。
パナソニックの家電は全体的にマットな質感になっており、手触りも非常に気持ち良くどんな家にも合うデザインとなっています。
エコキュート
商品 | 三菱 SRT-WK375D (370L) |
購入時期 | 2022年9月 |
使用頻度 | 毎日 |
お風呂、洗面所、キッチンなど給湯関係にかかる電気になります。
お風呂は週3回程度お湯はりをし、月12回程度毎回120Lのお湯を沸かしました。
シャワーや洗面の給湯は毎日使いましたし、食洗器を使っての食器洗いにもお湯が使われていますので
エコキュートによる電気使用量は意外と多くなってしまったかもしれません。
電気を使ってお湯を沸かし、タンクに貯水してくれていますが、電気料が比較的安くなる夜間の電力を使ってくれているので節約に貢献してくれている設備のひとつです。
こちらの商品は給湯器の操作盤もシンプルで分かりやすく、お湯を必要とする時間を学習して最適な貯水量を判断してくれます。
わが家のタンク残量を示す目盛りは4段階中最大2つ分減っていました。
家族4人くらいまでなら十分に対応できる容量なのではないかと思います。
洗濯機(衣類乾燥機)

商品 | Panasonic NA-LX129AL-W(ドラム式) |
購入時期 | 2022年9月 |
使用頻度 | 週3日(乾燥機能併用) |
ドラム式の乾燥機能付洗濯機を入居のタイミングで購入しました。
洗濯物は基本的に部屋干しではなく、洗濯機の乾燥機能に任せきりにしています。
搭載されている省エネモードを選択して毎回乾燥に4時間ほど時間がかかっています。
衣類乾燥はすべてこの洗濯機で済ませているので、浴室乾燥機や単体の乾燥機は使用していません。
洗濯容量も12Lと大容量なので多くても週に3回程度回しています。
このモデルは操作盤がタッチパネルとなっており、操作がわかりやすく洗濯を回すのが楽しくなります。
冷蔵庫

商品 | HITACHI R-HX60N(X) 602L |
購入時期 | 2021年4月 |
使用頻度 | 毎日 |
冷蔵庫は1年半ほど前に購入したものを引っ越してからも使っています。
602Lと大容量で、2人で使っていますが中身はだいぶ余裕があります。
基本的に電源を切ることはないので24時間電源は入れっぱなしです。
冷蔵庫に関しては容量が大きければ大きいほど冷却効率が高くなる構造のようなので、
そこまで電気代の要因にはなっていないように感じます。
冷蔵・冷凍機能ともに省エネモードで常時運転しています。
こちらの冷蔵庫は扉が鏡張りになっており、デザイン面でも目を引いてくれるのでおすすめです。
現在は新しいモデルで販売されています。
IHコンロ

商品 | HITACHI HT-M9HTF |
購入時期 | 2022年9月 |
使用頻度 | 毎日 |
システムキッチンに内蔵されているIHコンロです。
わが家はほとんど毎日の夕食が自炊なので使用頻度は高めです。
10月はさつま芋を使って何回も芋けんぴを作ったり、揚げ物を頻繁に行っていて、
火力も最大にしていたのでコンロの使用量は比較的多めの一か月でした。
ガスコンロからIHへ変わると、最初はやはり使い方に戸惑いを感じますが、
一度慣れてしまえば操作も簡単だし、安全でお掃除も楽と良いことだらけでした。
ガスと変わらない火力で調理できるので「相当電気代がかかるだろうな」と思っていましたが、
1万円未満に抑えることができたのは意外でした。

最近の家電はどれも節電を意識した構造になっていて優秀だな。

高機能な家電はやはりそれなりにお値段も張りますが、長期的に見るとお得になる場合もあります。良いものを長く使うのがおすすめです。
節電のポイント

電気代を節約できた大きなポイントだと感じているのはやはり空調に関してです。
筆者の住む地域では10月でも寒い日が多く、手足が冷える日などは暖房があると快適な夜もありました。
そんな中でも、わが家は夫婦二人での生活ということもあり、基本的には厚着+スリッパでエアコンに頼らない日々を送っていました。
また、妻はお風呂に半身浴で長時間お湯につかることで寒く感じる体感時間を削減していましたし、
筆者はその間白湯などのあたたかい飲み物を飲んで体の内側から暖をとっていました。
わが家のLDKは21畳で暖房が効いてくるまでに少し時間がかかりますし、
ちょっとした工夫で体感温度を上げることができるのが一番の節約につながっていると感じました。
暖房を節約しすぎて凍えるほどまで体を冷やしてしまうのはお勧めできませんが、
暖を取る方法を家族全員で考えてみるのもこの時期ならではの楽しみのひとつかもしれませんね。
さいごに
以上、オール電化住宅における2022年10月の電気料についてでした。
これだけの家電を使用して電気料金を1万円未満に抑えることができたのは驚きでしたが、
筆者が契約している大手電力会社は今後もさらに電気代の値上げを視野に入れているとのことで
他の電力会社への乗り換えも検討しています。
いずれにしてもやはりオール電化はガス+電気の併用と比較すれば割高ですが、
家電の使い方や使用時間を工夫することで電気代を節約できることがわかりました。
10月はそこまで光熱費がかさまない時期でもありましたので、今後の本格的な冬の到来に向けて
電気料金がどのように変化していくのか注視しながら生活したいと思います。
11月の電気料金に関しても分析次第紹介しますので、ぜひまたご覧いただければと思います。

光熱費がかかりやすい時期じゃなかったとはいえ、納得できる金額だったならよかったな。

正直もっと高額な請求を覚悟していました。
寒さが増すにつれ電気代が上がってしまうのは必然だと思いますので皆さんも一緒にがんばって節電していきましょう。
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