さいしょに

「20代でマイホーム」というキャッチフレーズを耳にしたことはありますか?
雑誌やテレビでよく耳にするものの、「そんなこと可能なのか」「本当に大丈夫なのか」と強烈に印象に残るフレーズではありますよね。
住宅市場動向調査によれば、注文住宅を購入した世帯主の平均年齢は40.4歳で、
最も大きな割合を占めるのが30代後半であるようです。
そんな中、筆者は20代(29歳)で2022年に実際にマイホームを建て生活をしています。
今回は、そんな一般的よりも早いとされるうちに家を買ったことによって
実際に感じたメリットとデメリットを紹介します。
建てたハウスメーカーはまさしく「20代の家」のCMでおなじみのタマホームです。
宣伝に乗せられてまんまと購入…といった流れではなく、きちんと他社からも見積を徴収し、
内容を吟味したうえで契約しました。
実際に自分の家を持つことによって、この年齢だからこそ得られる恩恵もあれば、
もう少し待ってもよかったかなと感じる後悔も両方たくさんありました。
20代でマイホームを検討している方や、一刻も早く家を持ちたいと考えている方にとって参考となる内容かと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
- 20代でマイホームを検討している方
- 一刻も早く家を持ちたいと考えている方
- マイホームを買いたいが購入する時期に迷っている方

CMとか見てると「よく建てたなー」と思うけど実際多いみたいだな。

私の周りでも20代で家を建てた友人はたくさんいます。
若いうちに建てることによる人生への影響を考えてみましょう。
メリット①快適な住環境で長く住める

まず筆者が考える最大のメリットが、快適な空間に少しでも長く身を置けるということです。
その人に価値観にもよりますが、人生をトータルで見た時に自分の住環境がどれだけ幸せであったかは、
マイホームの有無によって大きく変わるではないかと思います。
30代後半の時より10歳早く家を買うということは、その分10年長く自分が考えた快適な城で生活ができるということです。
筆者も以前はアパートでの賃貸生活を送っていましたが、騒音や住宅設備など正直快適な住環境とはとても言えませんでした。
マイホームを建てたことによってそれらの問題はすべて解消されて快適になりましたし、
今後何十年もこの環境で生活できることが本当にありがたく感じています。
人生はいつどんな時に終わりが訪れるのか誰にもわからないものです。
自分の住環境に満足しているのなら問題ありませんが、一度きりの人生、
できるだけ長い期間を家族だけの空間で過ごしてみたいと思いませんか。
マイホームを建てるのが早ければ早いほど残りの人生の幸福度を高めることができるのは大きなメリットですね。

家なんて住めればいいって考えの人もいるだろうけど、そりゃあ広くてきれいな家の方がいいよな。

私も賃貸の環境が当たり前だと思っていましたが、家を持って価値観が変わりました。
「賃貸で十分」という方にもぜひ持ち家の快適さを味わってもらえたらなと思います。
また、筆者がマイホームを建てたことにより実際に感じた精神的なメリットは別記事にてまとめてあります。
ものごとに過敏でストレスを受けやすい人間が持ち家を建てるとどう感じるのか、ぜひ参考までにご覧ください。
メリット②住宅ローンを定年前に完済できる

金銭面でのメリットとして大きいのが住宅ローンの返済期間についてです。
返済額を分散させるため、住宅ローンの返済期間は最長の35年間で組むのが一般的ですが、
20代で住宅ローンを開始することにより、遅くとも60代前半にローンを完済することができます。
この完済年齢の恩恵は非常に大きく、その後に控える老後生活にゆとりが持てるようになります。
現在は60歳を迎えると定年とされることが多いですが、既に定年年齢の延長が議論されており、
65歳に定年が引き上げられる未来はそう遠くはないでしょう。
そんな中、住宅ローンを定年までに完済することによって住居費がかからない老後を送れることは大きなメリットと言えます。
定年時の退職金はそのまま貯蓄にまわすことができるし、
政府による老後2000万円問題にも余裕をもって備えることができますね。
できるだけ早く住宅ローン完済までの計画を立てることによって、
退職後のセカンドライフを悠々自適に送ることができそうですね。

未来はどうなってるかわからないけど、「ローンも完済して退職金でセカンドライフ!」なんてあこがれるよな。

早い段階で決断することによる恩恵と言えるでしょう。退職金という概念もそれまで残っているといいですね…
メリット③家賃総額が少なくなる

人生において支払う家賃の総額を極限まで減らすことができるのもメリットの一つです。
同じ住居費でも家賃と住宅ローンとでは大きく異なります。
他人の所有物を借りている賃料として家賃を考えたときに「もったいない」と感じる方は多いかと思います。
家を購入し、家賃→代金へ住居費をシフトすることにより、自分の持ち物にお金を払う感覚に変化することができます。
イメージとして、家賃は現在の住環境のために支払うのに対して、住宅ローンは未来への投資としての役割も担っている感覚です。
いずれ自分の資産となる建物や土地にお金を支払う方が満足して生活することができますよね。
20代でマイホームを持つことにより、その後の人生から家賃という概念がなくなり、負担が軽減して身軽な生活を送ることができます。

「家賃払うのはもったいない」はハウスメーカー営業の常套句だもんな。

勤務先によっては住居手当として補助が出る場合もありますので、必ずしも家賃が無駄というわけはありません。
自分のなかでどちらがメリットが大きいか天秤にかけて決めてみてください。
デメリット①ライフイベントの不確定要素

ここからは20代で家を建てることのデメリットについて触れていきたいと思います。
まずは、これから起こる不確定なライフイベントに対応しにくくなるという点です。
人生では様々なシーンで結婚・出産・転勤・転職・離婚などの大きなイベントが発生します。
20代というこれから人生が転換する可能性を含んだ時期にマイホームという基盤を築くことよって、
人生の幅がある程度固定されてしまうのは事実です。
特に夫婦のイベントとしては、子供の数が不確定だったり、転勤や通学の関係で
予定していたライフプランから生活がそれてしまうことがあります。
家の大きさや立地は家が完成してしまったら変更することができず、
賃貸に比べると柔軟に対応することは難しいでしょう。
勤務先が変わったり、近隣トラブルが起きたりしても賃貸ほど気軽に引っ越しができないことも難点と言えます。
家を建てる前にどれだけライフプランを計画しても想定外のイベントは起きてしまうものです。
建てるのが早くとも遅くともその後の不確定要素を排除することはできませんが、
20代で家を建てる際のデメリットとしてとらえることができるでしょう。

若ければ若いほど不確定要素が多くなるのは仕方ないよな。

未来に秘めている可能性をマイホームの存在が足を引っ張らないようにしたいですね。
デメリット②借入可能額が少ない

金銭面では、借入できる住宅ローンの総額が少なくなってしまうことが挙げられます。
借入可能額は、基本に家を買う時点での年収によって決まります。
20代というまだ年収が低い年齢では、十分な金額を借入れることができず、
予算が不足して希望する家を建てられないケースがあるのです。
また、仮に希望した金額で住宅ローンを組むことができても、計画を十分に行わないと
毎月の返済額が増えてしまい、収入とのバランスが崩れ負担が増してしまう場合も考えられます。
そうなってしまわないためにも、年収に対する返済額の割合を表す返済負担率を計算しておく必要があります。
一般的に、無理のない返済負担率は25%以内が目安と言われています。
例えば、年収600万円の世帯なら、毎月の返済額は
600万円÷12ヶ月×25%で12.5万円以内に抑えるということです。
このように事前に住宅資金のシミュレーションを行うことで、今の自分の借入可能額を把握することができます。
希望するマイホームの総額と借入可能額を比較して家づくりの計画を立てることが大切です。

年功序列で給料が上がっていく会社が今でも多いからなかなか難しいところではあるな。

デメリット③頭金の用意が難しい

こちらも金銭面においてですが、頭金の用意が難しいこともデメリットとなります。
住宅ローンを組む際は頭金を用意することで借入可能額を増やすことができたり、
借入れの金利を下げて支払総額を節約することができます。
新築住宅の頭金としては建築費の1割~2割を用意しておくことが一般的とされていますが、
貯蓄が比較的少ない20代においてこの金額を用意するのは難しい場合もあります。
もちろん頭金ゼロのフルローンで一軒家を購入することもできますが、
前述の通り借入可能額が不十分な状態ではさらに理想のマイホームから遠ざかってしまいます。
実際に筆者も土地を含んだ建築費全体の1割程度を頭金として支払いましたが、
自分一人だけの貯金では到底賄うことができず、夫婦間での協力や両親からの援助によりなんとか用意することができました。
マイホームを検討する際は、現時点での自分の貯蓄を洗い出し、
頭金としていくらまでなら拠出できるかをあらかじめ決めておきましょう。

そりゃあできるだけ最初に多く支払って少しでも借入額を減らしたいよな。

頭金を払いすぎた挙句、貯金が空っぽになってしまっては意味がありません。
最低限の生活資金は確保するようにしましょう。
さいごに
以上、20代で家を持つことによるメリットとデメリットについてでした。
世帯構成や年収、家に対する価値観は十人十色ですから、
20代でマイホームを持つことが最適とも尚早とも判断することはできません。
住環境の向上や、ローン完済の早期化など20位ならではの恩恵がある一方で、
未来の不確定要素や貯蓄額などで不都合が起きてしまう可能性は十分にあります。
そんななかで大切にしたいのは、長い人生において本当に家を持つべきタイミングはいつなのか見極めることです。
20代でマイホームの購入を検討されている方は、
ぜひ今回紹介したメリットやデメリットを自分に当てはめてみて、後悔のない家づくりをスタートさせてください。

周りが若くして家を建てたからといってあせらず、自分のタイミングを大切にしたほうがよさそうだな。

CMなどを見ても「そういうひともいるんだな」くらいにしか思う必要はありません。
現状から判断して最適なタイミングで家づくりを考えてみてください。

人気ブログランキング
ハウスメーカーをお探しの方は「注文住宅の相談窓口」や「LIFULL HOME'S 住まいの窓口」といった
無料相談サービスを利用するのがおすすめです!
住宅展示場や自力で探すよりも効率的かつ確実に最適な1社と巡り合うことができます。
・1,000社以上の中から自分にぴったりの1社を選べる
・丁寧なヒアリングのうえ各住宅会社の特徴を知り尽くしたプロが提案
・中立な立場から第三者視点で最適な候補を厳選
・住宅会社内の優秀な営業マンを優先して仲介
・万が一断りたい時でも対応を代行可能
・土地や資金計画の相談も受付中
相談は完全無料ですのでぜひ以下のリンクからお好きな方を予約してみてください。
おすすめの理由は別記事にてまとめてあります。
あわせてぜひご覧ください。
コメント